かほく市民大学校 親子体験コース
「プログラミング体験をしよう!」
■日時
2017/01/29(日) 09:00-12:00
■場所
かほく市七塚生涯学習センター 視聴覚講義室
■開催主旨
かほく市「コミュニティスクール事業」の一環から、学校と地域が
連携する取組として、市民大学校の教室開催に至ったものです。
初回のテーマが「プログラミング体験」であり、IchigoJamに制作と
プログラミングを体験をしてもらうことになりました。
■かほく市コミュニティスクール事業とは
かほく市では、コミュニティスクール事業が始まっています。
コミュニティ・スクールでは、子どもの育ちを軸に据えながら、
地域の多様なつながり(絆)や、熱意ある地域人材を生み出し、
学校を含む地域全体の活性化を目指すものです。
この事業の一環で「かほく市民大学校」を開催することになり、
かほく市に母体 (株)PFU のある PCN金沢からの企画提案でもあります。
■対象
小3~小6、親子20組。
兄弟で参加、当日欠席もあり、計21台を制作してもらいました。
■主催
かほく市 教育委員会
後援: (株)PFU
講師: PCN金沢
スタッフ: PFUものづくり仲間の皆さん
■内容
1) 身近なところにコンピュータがある
炊飯器、エアコン、デジカメ、デジタル時計、、、にもコンピュータ
が内蔵されている。
家の中に、コンピュータ何個あるかな? 50個以上見つかるかも?
2) ハードウエア
2.1) ハンダ付練習
・ハンダこての先端の金属部分は 200~300℃と高温になる。
絶対に触ってはいけない。
・使い終わったら必ずホルダに刺すこと。お父さんにコテを渡す時
も必ずホルダに刺して渡すこと。コテを机の上に置いたり、手渡し
してはダメ。
・コテは鉛筆握るように握る。
※上記を しつこいくらい何度も言う。
これを守れば焼けどしない。恐くない。
抵抗/コンデンサをユニバーサル基板にハンダ付してみる。
まだ皆、おっかなびっくり。
2.2) IchigoJam本体のハンダ付
実は、練習基板より 本体のほうが ハンダ付けしやすい。
早い子はどんどん進んで行くが、慌ててはいけない。
少々の差はあるが、全員 無事完成。焼けども0人。
3) ソフトウエア
3.1) まずは 本体の電源ON
IchigoJamと モニタ・キーボード・電源を接続してもらう。
(自分で繋ぐことに意味がある)
モニタの電源ONして、IchigoJam本体の電源ONして、
「IchigoJam BASIC Ver1.2 ~」と 表示されたら正常!
自分で作ったものがスイッチONして動くことに感動。
(ハンダ付に失敗していたら、動かないのだから)
3.2) まずは LED
LEDを光らす/消す。
LED1 [Enter]
LED0 [Enter]
LEDという命令を覚えた。君の指示に従って コンピュータが動いたのだ。
LED1:WAIT 60:LED0 [Enter]
.. LEDが光り、1秒後に LEDが消える。
LED光らせて、すぐに消したら、パパッと見えないくらい早い。
WAIT命令は「待て」の意味。60 は待つ長さ。
IchigoJamというコンピュータは WAIT 60で1秒間待つ。
では、0.5秒間にしたかったら幾つ? → 60 * 0.5 = 30
3秒間にしたかったら幾つ? → 60 * 3 = 180
LED1:WAIT 180:LED0 [Enter]
.. LEDは 光って3秒後に 消えた。
<point>
・コンピュータは超高速に実行してくれるので、逆に「待つ」が
大事。WAIT命令の値を変えると 待ち時間が早く/遅くなる。
3.3) 一晩中点滅し続ける 信号機
「光って1秒後に消えて、また1秒後に光って、1秒後に消えて、
また1秒後に光って、1秒後に消えて、また1秒後に、、、」
何回命令を叩けばいいの?
繰り返し実行してもらう命令の集まりがプログラム。
10 LED1
20 WAIT 60
30 LED0
40 WAIT 60
50 GOTO 10
行番号で実行する順番を指定して、最後の命令 GOTO 10 で、
10行目に戻る=繰り返す、のだ。
<point>
・コンピュータは、超高速に言われたことを実行してくれるけど、
逆に言わなきゃ何もしてくれない。何を実行させるか?は
君たちのアイデア次第なんだ。
・コンピュータに繰り返し実行させる命令の集まりがプログラム。
3.4) 計算
コンピュータは電子計算機である。超高性能な電卓。
1秒間に 1億回の計算ができる。
<point>
・計算させるプログラムを書けば、算数の宿題の答えを出すのに
使えるよ!
ただし、何を計算させるか?プログラミングが必要だから、
自分で計算したほうが早いけど。
・決まった計算式を繰り返し実行するのは得意。1秒間に1億回
には敵いっこない。
3.5) 乱数
ゲーム作りに必要なのは、コンピュータが考えた手札。
例えば、コンピュータと対戦する「じゃんけん」。コンピュータが
0=グー、1=チョキ、2=パー、という 0~2 のどの値を出すか?
誰にも予想できない仕組みがあれば、じゃんけんゲームが作れる。
この不特定な値を出す仕組みが 乱数。
これを応用すると、”おみくじ” を作ったり、敵キャラを前後左右
のどこに移動させるか?に利用したり、ゲーム作りに必要な仕組み
なのだ。
<point>
・乱数、それは 電子頭脳の最初の1歩。
4) ゲーム作ろう
4.1) 川くだり
8行のプログラムを叩けば けっこう楽しめる「川くだり」ゲーム
を叩いてもらう。
SHIFTキーなど キーボードに慣れが必要だが、さすが 子ども達の
順応力の高さ。どんどん叩けるようになっていく。
4.2) 川くだり – 改造ミッション
– 川の流れの速度を遅くするには?
さっきやった「待つ」の値を変えてみよう。
あまり大きくしすぎると、キー応答も悪くなるから面白くない
ことにも気付いてもらえました。
– 岩のキャラクタ”*”を CHR$(#xx)に変えると「宇宙人から逃げろ」
「飛行機にぶつかるな」ゲームになるのも楽しい。
5) 最後に
・2/25(土)に かほく市 プログラミング寺子屋 を開催!
モニタ/キーボードなどは会場に容易するので、自分で作った
IchigoJam を持ってきて。
いろいろなプログラミングして、動かして学んで遊ぼう!
近日に、PCN金沢のサイトに詳細を案内を出します。
・本教室は、始業式にチラシを配り、応募受付開始して1時間で
満員御礼に至ったとのこと。皆さん楽しみに待っていてくれた
のですね。嬉しい限りです。
地元 かほく市で、何度でも イベント開きますよ!
以上