10/3(土), 4(日)と2回、IchigoJamプログラミング教室を開催しました

主催:金沢市、後援:(株)PFU
http://info.city.kanazawa.ishikawa.jp/webapps/www/event/detail.jsp?id=30391

実は 本教室は、PCN金沢設立してからの初イベントでもありました。
両日合わせて 21名もの子供たち(小学4~6年生)が参加してくれました。

当日のカリキュラム順に沿って レポートしてみます。(長文失礼します)

1. コンピュータとは (約5分間)

パソコンだけでなく、身近な所にいっぱいコンピュータがある。
コンピュータは、ハードウエアだけでは動かない。ソフトウエア(プログラミング)が必要。
どう使うか?は君のアイデア次第。

2. はんだ付け練習 (約30分間)

ユニバーサル基板に、抵抗,コンデンサをはんだ付けします。
IchigoJam本体ではないので、失敗しても大丈夫。

3. IchigoJam制作 (約30分間)

本教室では IchigoJam U 半完成品を配付します。
基板の左側1/3を残して 約7割はんだ付け済みな状態です。

専用教材を見ながら、抵抗4本の色の違い、LEDの向きを確認しながら、皆で進捗を合わせながらはんだ付け進めます。
練習済みなので、けっこう上手いもんです。

CPUをソケットに刺す時、無理やり押し込み足を曲げてしまった子が何人か居ましたが、スタッフの修復で解決。

以上、はんだ付けでは、全員 完動! (火傷した子が1人も出ずに良かった)

… ここで 金属ゴミの回収、工具類のお片づけ。
& 約7分間の休憩の間に、スタッフ一同で 工具類から Jam備品(モニタ/キーボード/電源)に備品替え。

4. IchigoJam 接続! (約5分間)

モニタ/PS2キーボード/USB電源を繋ぎ、IchigoJamのスイッチON。
モニタに「IchigoJam BASIC 1.0.1 ~」と表示され、全員 完動!(拍手!!)

キーボードから「BEEP」と叩き、小さく「ピッ」と鳴るだけで歓声(笑顔)。
「LED1:WAIT30:LED0」と叩くと、LEDが光るだけで歓声(笑顔)。

これで3つの呪文を覚えた。コンピュータに「鳴れ!」「光れ!」と指令したのだった。

5. プログラミング初級編 (約40分間)

計算させてみよう(四則演算)。
一部の記号は 「 [SHIFT]キー押しながら [+;れ]を押す」ことにもアッという間に慣れてくれる。
子供たちの順応の早さには驚き。

四則演算の後は、変数への代入と 変数を使った四則演算。
「AからZの全てに代入しないといけないのですか?」と質問も。(おおっ…そんな事 疑問に思ったことなかった)

次に、プログラミング。
行番号という概念を理解したとは思えないが(失礼)、どんどん打ちこむ。

RUNして 何度でも計算結果が表示されるだけで、歓声(笑顔)。

この段階で、大切なコマンドも覚えてもらう。
・CLS, LIST
・SAVE0, NEW, LIST, (電源OFF), LOAD0, LIST

6. MASAHARUくんの イチゴガリ のデモ (約2分間)

デモする私の操作が下手っぴいで 恥ずかしい。
「福井の小学生 MASAHARUくんが作ったゲームなんだよ!」に「すげー」の声。

「こういうゲーム、どこで売っているのですか?」な質問さえも。
「買ってくるんじゃないんだ。自分で打ち込むんだ。自分で考えて作るんだ。」
「電子工作マガジンを読んで、お父さんにお願いしてインターネット見せてもらって」
どんなゲームがあるんだろう?? 子供たちの目が輝いていたことを見逃しませんでしたよ。

7. さぁ、ゲーム作ろう! (約40分間)

1) 反応速度ゲーム
LEDが光ったら、基板上のボタンを素早く押す! 押すまでの経過時間を競う。

テキスト見ながら叩いてもらうのだが、Syntax Error が出る子が数人。
“:”を “;” に打ち間違え、”)”括弧閉じ忘れ、などなど。

いつ光るか?乱数で変動させているのが面白い。
「僕 27だった!」「私 5だった!」と大騒ぎ。

「家に持って帰ってからも遊べるように SAVE1しておこう!」が大事。

2) 川くだりゲーム
船を左右に移動して 岩から避ける。当たったらゲームEND。

8行のプログラムだが、遊びたい一心で?打ち込むの早い早い。
これは面白いゲームだから、遊び続ける。

「家に持って帰ってからも遊べるように SAVE2しておこう!」の声は
届いたであろうか??

8. 最後に、観覧されていたお父さま/お母さまへ、お願いごと

・家のTV(10inchでも50inchでも)に 黄色いケーブルで繋ぎます。
・スマホのUSB電源が使えます。(iPhoneのケーブルは使えません) 100均の電源/ケーブルでもOKです。
・問題は PS2キーボードです。家のパソコンが 青い丸い端子なら使えるのですが、違ったらご購入頂くことになります。¥1000前後です。
量販店では 店頭在庫は無いと思うので、該当する物を注文してください。PCN金沢のWebページに 型番を掲載しています。

これだけ夢中にプログラミングしていた子供のためにも、家に帰ってからも備品購入してでも使って頂けそうです。(喜)

9. 終礼

「次回プログラミング教室が開催されることになったら、参加してね!」と終わりの挨拶。
名残り惜しいが、IchigoJamから電源/モニタ/キーボードを外して お片づけ。

自分で作った IchigoJam本体、プログラミングのテキスト2冊、コマンドリファレンス1冊、参考URL/参考書籍の紹介1枚、をお持ち帰り頂きました。


以上のような 2時間半コースの教室を 全2回。

子供たちの「動いた!」「面白い!」の歓声/笑顔が忘れられません。
この笑顔が見たくて 教室開催を企画してきましたので、スタッフ一同からも楽しい時間でした!